TRANGO VERGO(ビレイデバイス)


トランゴのヴァーゴを購入しました。 代理店はモンベルです。 価格は¥16,500(税込)

二子山で友達が使っていて、使いやすいよーということで使わせて貰い、確かに使いやすい!ということで購入しました。

カムで止める仕組みのデバイスとしては王道のペツルのグリグリがありますが、個人的にはグリグリよりも使いやすくて、グリグリが苦手だなぁという人にお勧めしたいデバイスです。

このコンテンツはグリグリとヴァーゴの比較した記事になります。


重さは195g。 ロープ対応:8.9~10.7mm 価格:¥16,500(税込)

ペツルのグリグリが175g。 ロープ対応:8.5~11mm 価格:¥14,080(税込)

グリグリ+が200g。 ロープ対応:8.5~11mm 価格:¥18,700(税込)

個人的にグリグリが使いにくい点は(慣れないと)ロープが出しにくい!ということです。 ロープをゆっくり出す時はATCのような繰り出しでロープを出すことができます。 ただし少しでも早く出そうとするとロックしがち。 素早く出す時は正しい持ち方をしてカムを抑えることによって素早くロープを出すことができるけど、それでもロープが出にくい時がある。 また正しい持ち方に少し癖があり、通常のビレイポジションからそのポジションに移行する時にある程度の慣れが必要。 上記にペツルのHPにある『GRIGRI EXPERIENCE』の画像を貼っておきます。 通常のビレイポジションでは、ATCと同じような感じでロープを送り出すことができます。 外岩だとクリップ間隔が長いため、こちらでも対応がしやすいですが、ジムだと頻繁にクリップをすることもあり、送り出すことが多くて、少しでも早くロープを繰り出すとロックしがち。 また素早くロープを繰り出す時のポジションがありますが、これもロープとの相性やロープがキンクしていたり、ロープが右斜め前になかったりすると、ロープが出にくかったりします。

グリグリの間違った持ち方も貼っておきます。これは・・・NGですね。

ロープが出にくい、通常のビレイポジションから素早くロープを出すポジションの移行も慣れれば、たぶん大丈夫だし、グリグリをずっと使っている人のビレイだと、ロープが出ないなぁということもあまり経験がありません。 だけど慣れないうちは、ロープが出しにくいなぁという人も多いと思います。 友達の中にはロープが出しづらくてグリグリを買ったにも関わらず、使っていない人もいます。 そんな人や、今までATCを使っていて、グリグリのようなカムでロックするブレーキアシストビレイデバイスを購入したいなぁという人に、ヴァーゴをお勧めしたいです。 ヴァーゴの良さはグリグリのロープが出しにくさをなくしたものになります。 スイスイでます。あとロープを出すのが楽です。 なぜか?!というのはその独特な持ち方とロープの出し方にあります。 詳しい原理はおいておいて・・・

グリグリが縦にセットするのに対してヴァーゴは横にセットします。 この時の持ち方がミソです。 ロープを引っ張る側の右手の親指と人差し指以外の3本がロープの手の中に入っています。


左の画像の赤丸の黒い部分に親指が来るようにして持ちます。 またデバイスの反対側の画像は取り忘れたのですが、人差し指が沿う形で溝が掘ってあり、そこに人差し指を沿わせて、残りの3本の指の中にロープが収まる形になります。 そのポジションが上記の画像になります。


デバイスを横にセットするので、ビレイループが捻じれる形になります。 この点だけが少し嫌かな?と思う点ですね。


ロープを出す時は左手で横方向にロープを引っ張って出します。 ただしちゃんとした持ち方でないとロープは一切でないし、グリグリのようにATCのような繰り出し方もできません。 このポジション一択でしかロープは出ないのですが、スルスルと出ます。 またロープを横に引っ張るので、上に引っ張るよりも、楽なんです。

またロープのスラック(緩み)を無くす時は、右手の親指と人差し指をデバイスから外せば、すぐにロープを掴むことができて、すぐにスラックを無くすことができるし、そのまま右手をデバイスにスライドすれば、苦も無くホームポジションに戻すことができます。

これは使ってみないと分かんないかもしれない・・・。 最近だと、友達がクライミング初心者にグリグリを教えていただけど、素早くロープを出すポジションを作れてなかったし、なんなら、危険な持ち方をしていたので・・・その人にヴァーゴをお勧めしたいぐらい。

デメリットとしては・・・値段がグリグリよりも少し高いのと、使っている人が少ないので、デバイスを忘れた時などに貸し借りがしにくい点かな。 興味がある人は、言ってください。 グリグリも持っているのでグリグリとの比較もできると思います。 操作自体はすぐに慣れると思います。 もしかしたらクリックアップよりも早く習得できるかもしれないですね。 グリグリも使っている友達に使って貰ったら、もちろん1発で使えてたし、ロープの繰り出しも楽かもーと言ってました。

こんな感じのヴァーゴですが、ジムではやはりクリックアップ(ロックするタイミングをコントロールできて流すことができるから)、外ではクリックアップ+に代わってヴァーゴにするかもしれません! (つい最近まで行っていたスペインツアーでは、ほぼヴァーゴでビレイをしていました)


YoutubeでHard is Easyという有名なチャンネルがあります。
こちらで様々なビレイデバイスの検証をした動画がありました。
When Assistance Fails!? The Physics And Experiments of Belay Devices

一番、スコアが良かったのが、このヴァーゴでした。
クリックアップとクリックアップ+は、弛みがない状態で制動手を離した時はフリーフォールで全くアウトでしたが、そんなシチュエーションってまずないだろうから、あまり気にしていません(安全にこしたことはないけども)。

クリックアップ+とクリックアップでの違いは、Hand above the deviceの項目。ちゃんとクリックアップの弱点をカバーした商品になっていますね!詳しくはこちらを。

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