CT クリックアップ+


普段のビレイデバイスは、外も(最近の)ジムもCTのクリックアップを使っています。

グリグリもレクチャーして貰ったので一応使えるは使えるのですが、クリックアップが操作ミスも少なくて自分にとっては最適なビレイデバイスです。
流すという行為も慣れれば、できたりします。
ジムではATCを使ったりもしますが(現在、ATCは懸垂下降の時のみ使用)、外ではクリックアップを忘れた!という時以外は、絶対にクリックアップを使いますし、自分のビレイをしてもらう時もクリックアップかグリグリなどのセミオートブレーキ付きデバイスを使って貰います。
ATCでビレイして貰うのは少し怖いと思うぐらいです。

この秋、日本でも発売になるCTのクリックアップの後継機?のクリックアップ+が海外通販で買えたのでいち早く買ってみました。



普通のクリックアップと+との違い。

形状も違いますね。一番の違いは、ロープを通す部分に蓋がついて、これがミソでこれのおかげで、ロープを持ってる右手が上側にあったとき、クライマーがフォールしても、ロープが流れず、止めてくれるというATCやクリックアップのようなチューブ型のビレイデバイスのウィークポイントを改善した機構がついたことです。

基本的にはロープを送り出す左手、ロープを制動する右手で操作しますが、ロープを送り出すときは右手はデバイスの上側にあります。それ以外は、下側。
下側にある時にクライマーがフォールしても、制動がききます。
クリックアップもロックします。
右手が上側にある時(ロープを繰り出す時=クライマーがクリップをしようとした時)に不意落ちすると、ロープが流れて・・・ということがあるのを防ぐみたいです、この蓋。

買ってみて、実際に岩場とジムで使用しましたが。
【利点】
①若干軽い。5g
②金属パーツの質感が綺麗(ただしプラスチック部分も増えた)
③「V-PROOF SYSTEM」(前述の蓋)による不意落ちなどに対応
④対応ロープ径がアップ(8.9~10.5㎜→8.5~11㎜)
⑤実際に使用してみてクリックアップよりも滑らかにロープがでる気がする
【欠点】
①蓋がついたことによりロープのセットに手間取る(外岩などトライ数が少ない場合は気にならないかも)
②形状が長くなったため、カラビナにセットするときに手間取る(本体の真ん中辺りからカラビナに通す必要がある)
③ロックの解除がしにくくなった
④送り出す時にロックしやすくなった?
⑤値段が高くなった(9,000円→11,000円)

利点と欠点を総合して考えると・・・クリックアップ+は個人的には必要ないかなと思いました。
安全性は増したけど、そもそも、右手が上側にある時に不意落ちって、今までなかったし、クリップする時にロープを一度送り出したら、すぐに右手は下側に持ってくるので、右手が上側にある時に落ちるという絶妙なタイミングはほとんどないかと思います。

初めてセミオートブレーキデバイスを買う!というのであれば、買っても良いかもしれませんが、クリックアップを持っているのにこれを買い増しする必要はまったくないかなーと。

自分は、ジムでも岩場でもクリックアップで、いちいち、荷物の積め直しをしていたのが面倒だったので今後は、岩場ではクリックアップ+、ジムではクリックアップをと使い分けをしようと思います。
※ジムでは短時間で何本もビレイをするので、よりセットのしやすいクリックアップを。

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